行政手続きに「元号」書かなくていいって知ってました? 西暦記入を求め窓口に「レッドカード」を出す人々

2023年11月27日 12時00分 有料会員限定記事
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 行政関係の手続きをする時、元号で日付を書かされたことはないか。未来にわたる期間を表す文書で「平成35年」と、もはやいつのことか分からない年を見たことは。公的機関の窓口で元号を使うのは、ただの慣行。なのに当たり前のごとく求められ、指摘すると「そういうことになっている」。そんなお役所仕事に物申すべく、市民グループが「元号レッドカード」を作った。名刺大の紙に込めた思いとは。(中沢佳子)

市民グループが作った「元号レッドカード」。後ろは石田さん=東京都千代田区で

 「元号を使うのは法律で決まっていると思い込んでいる人も多い。そうじゃないんだ、と知ってほしい」。作成した「西暦表記を求める会」の石田嘉幸事務局長がきっぱりと言う。

◆「西暦で書いた書類だと対応が遅くなる」?

 きっかけは、会の世話人の体験。家族の介護保険申請で書類に元号で記入する欄があり、あえて西暦で書いた。すると、担当者が「西暦で書いた書類だと、対応が遅くなるかもしれませんよ」。介護サービスは早く受けたい。やむなく、元号に直した。
 「本当に遅くなるかは分からない。でも、窓口で言い争いになるのも、煩わしい。そんな時、これを突き付ける」。石田さんが赤いカードを手にする。表は「私は西暦で記入します」という宣言。公的機関から元号を使うよう言われても、ただの「お願い」だと説いている。裏は元号表記を巡る不可思議を列挙。年の途中でも改元で変わる。国外向け文書には使わない。日本で暮らす外国人が増えている中で必要かーなどだ。
 出入国在留管理庁によると、永住や長期滞在の外国人は322万3858人と過去最多。元号だけの表記が日本にいる誰にも分かりやすいとは言い難い。残念ながらこの発表資料も「令和5年6月末現在」と元号で書かれていたが。
 「あらかじめ元号を印刷した書類を出されたら、西暦で書いてカードと一緒に出すの...

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