クライムズ・オブ・ザ・フューチャー
| クライムズ・オブ・ザ・フューチャー | |
|---|---|
| Crimes of the Future | |
| 監督 | デヴィッド・クローネンバーグ |
| 脚本 | デヴィッド・クローネンバーグ |
| 製作 |
ロバート・ラントス パノス・パパハジス スティーヴ・ソロモス |
| 製作総指揮 |
ジョー・ヤーコノ ピーター・タッチ クリステル・コナン トーステン・シューマッハー トム・クイン クリスチャン・パークス |
| 出演者 |
ヴィゴ・モーテンセン レア・セドゥ クリステン・スチュワート |
| 音楽 | ハワード・ショア |
| 撮影 | ダグラス・コッチ |
| 編集 | クリストファー・ドナルドソン |
| 配給 |
STAR CHANNEL MOVIES |
| 公開 |
|
| 上映時間 | 107分 |
| 製作国 |
|
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $27,000,000[2] |
| 興行収入 |
|
『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』(原題:Crimes of the Future)は、2022年に公開されたカナダとギリシャの合作によるSF映画。デヴィッド・クローネンバーグ監督。PG-12指定。第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された[4]際、退出者が続出し、賛否両論を呼んだ[1][5]。
なお、クローネンバーグは1970年に原題が同じ映画『クライム・オブ・ザ・フューチャー/未来犯罪の確立』(Crimes of the Future)を制作しているが無関係で、そのリメイクでもない。
PG-12指定だが主演女優のヘアヌードや他の出演女優の全裸シーンがある。
ストーリー
[編集]近未来。人類は痛みの感覚を失って自分や恋人の身体を傷つける行為を喜び、何世代も前の建物や擦り切れた家具の中で退廃的に生きていた。様々な未知の臓器が身体に発生する者が増え、それが遺伝して人が人間でなくなることを危惧した政府は、“新”臓器登録の制度化を計画中だった。
加速進化症候群で多くの臓器が生まれるソール・テンサーは、公開手術で臓器を摘出するアーティストとして名声を得ていた。その一方で常に体調が悪く、夢の中で痛みを感じる稀な体質のソールは、睡眠や食事も機械に頼らざるを得ず、“新”臓器を憎んで、進化推奨派の動きを密かに政府に伝えるスパイ活動を行っていた。
そんなソールに接触して来るラング。彼は、人間がプラスチックや産業廃棄物を食べるよう進化することを理想とする組織のリーダーだった。政府はそのような進化を許さなかったが、ラングの息子ブレッケンは生まれながらにプラスチックを食べる最初の人類だった。しかし、ブレッケンを産んだ母親には、そんな息子が怪物にしか見えず、ついに我が子を殺してしまった。
プラスチックを食べるブレッケンの臓器はどのような物か、ソールの公開手術で解剖して欲しいと依頼するラング。公的機関に任せては、プラスチック食を認めない政府によって事実が闇に葬られてしまうのだ。しかし、公開で切開されたブレッケンの内臓は、腐り爛(ただ)れたような醜い状態に加工されていた。実はブレッケンの遺体は、父親も知らぬ間に政府の手に渡り、見た人々が嫌悪感を抱くよう処置されたのだ。
ラングを暗殺するライフフォーム・ウェア社の修理係たち。ソールのように睡眠や食事が困難な人々を高価なマシンでサポートしているライフフォームは、政府と同様に人類の進化を恐れ、進化推奨派の主要メンバーを密かに抹殺し続けていた。
新たな臓器の影響か食事を取れなくなり、ラングが作った合成のチョコバーを食べるソール。そのチョコバーは、人体改造手術によってプラスチック食が可能になった人々の食べ物で、一般の人間には猛毒だった。しかし、チョコバーを飲み込んだソールは至福の表情を浮かべ、食事のサポートマシンは急停止した。
キャスト
[編集]- ソール:ヴィゴ・モーテンセン[6]
- カプリース:レア・セドゥ[6]
- ティムリン:クリステン・スチュワート[6]
- ラング:スコット・スピードマン
評価
[編集]レビュー収集サイトのRotten Tomatoesによれば、286件の評論のうち高評価は80%で、批評家の一致した見解は「クローネンバーグの最高傑作とは言えないまでも典型的な作品である『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』は、いつものように不穏なタッチで、監督がお馴染みのテーマを再訪した作品である。」となっている[7]。Metacriticによれば、55件の評論に基づく加重平均は100点満点中68点で「概ね好意的(generally favorable)」な評価となっている[8]。
出典
[編集]- 1 2 「自身のカラダから臓器を生み出すアーティスト描く クローネンバーグ新作「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」8月公開」『映画.com』2023年4月24日。2023年4月25日閲覧。
- ↑ Hertz, Barry (2022年5月12日). “Robert Lantos: Canada's one true movie mogul, and perhaps its last” (英語). The Globe and Mail 2022年9月5日閲覧。
- 1 2 “Crimes of the Future” (英語). Box Office Mojo. 2022年6月24日閲覧。
- ↑ D'Alessandro, Anthony (2022年5月23日). “David Cronenberg's 'Crimes Of The Future' Nabs Six-Minute Standing Ovation At Cannes World Premiere” (英語). Deadline Hollywood 2022年5月23日閲覧。
- ↑ 「カンヌで賛否両論、クローネンバーグ監督が描く人類の進化『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』8月公開」『cinemacafe.net』2023年4月24日。2023年4月25日閲覧。
- 1 2 3 White, James (2022年5月8日). “Surgery is the New Sex in the Trailer for David Cronenberg's Crimes of the Future” (英語). Empire
- ↑ “Crimes of the Future” (英語). Rotten Tomatoes. Fandango Media. 2026年5月24日閲覧。
- ↑ “Crimes of the Future” (英語). Metacritic. Fandom, Inc.. 2026年5月24日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- クライムズ・オブ・ザ・フューチャー - allcinema
- クライムズ・オブ・ザ・フューチャー - KINENOTE
- Crimes of the Future - オールムービー
- Crimes of the Future - IMDb
- 公式Twitter (@cotfmovie) - X(旧Twitter)